先週のプレミアリーグ、レディング対チェルシー戦で、チェルシーのキーパー二人が負傷するという出来事がありました。キーパーの危険について、ラファがコメントしています。
(TeamTALK)----------------------------------------------------------------------
●ラファ
「意図してやったものかどうかはわかっていませんが、膝が頭に当たるというチャレンジはファウルであり、危険です。私にとっては明らかですよ。6ヤードのボックス内(ゴールエリア)でキーパーは守られるべきですし、それはルールに明記されています。
しかしイングランドでは、6ヤードのボックス内でキーパーを押したり、彼の前に立ったり、彼を押しのけたり、ジャンプを止めたりすることは誰にでも許されています。これでは何でも起こってしまいますよ。私たちは、ゴールキーパーを守らなくてはなりません。時々、彼らにとって非常に危険なチャレンジが見られます。
レディングでの出来事は皆さんご覧になったでしょう。おそらく故意ではないでしょうが、あのチャレンジはファウルでした。
似たような出来事が、私たちのリザーブゲームでも起こりました。それは先週のエバートン戦で、その後FAは両クラブに罰金を課しています。一つの試合の中で、2人のゴールキーパーに対する2度のチャレンジがありました。
もしもゴールキーパーの頭にタックルをしたら、何が起こります?それは非常に危険なチャレンジで、故意でないとしても危険に変わりはありません。その試合の中での2度のチャレンジは驚くべきもので、非常に危険で、クレイジーでした。ああいう事が起きた時の選手のリアクションは、理解できる面もあるでしょう。デュデクとマーティンに対するチャレンジは、どちらもひどいものでした。
10年前の選手たちはおそらく、今のように大きくも、速くも強くもなく、怪我をする危険も今ほどではなかったでしょう。しかし、ルールはその頃と変わっていません。私にとって、ゴールキーパーがゴールエリア内でファウルをされたときはフリーキックですよ。
選手と試合の強さやスピードは増し、そのためにゴールキーパーの危険も増しています。10年、20年前と同じではありません。ゴールエリア内でキーパーに触れるのはファウルとみなされるべきです。何年も前には、それはファウルでした。今はゴールキーパーへのチャレンジは許され、何もペナルティは課せられないようです。
今彼らは、6フィート4インチの選手たちのチャレンジにさらされているんです。キーパーが空中のボールに集中していれば、彼にはストライカーが見えませんし、何が起こりつつあるかもわかりません。ゴールキーパーがボールをキャッチしに行って、選手が彼に向かってジャンプし、そしてゴールが認められるという得点を、私は何度がイングランドで見ました。そういうことは認められるべきではなく、ゴールキーパーはもっと守られるべきです。」
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ツェフの怪我は頭蓋骨陥没骨折の重傷でした。手術は成功し、当初懸念されていたよりは早く復帰できそうだと聞きましたが、選手生命が危ぶまれるような事故でした。ニューカッスルのギブンも今シーズン重傷を負っています。
イングランドのフットボールのゴール前での厳しさは誰もが知っているところで、レイナは
「ボクサーと戦っているみたい」と言っていましたし、ラファは彼が移籍して来たときに「キャッチに行かずパンチに逃げろ」とアドバイスしています。
各国のフットボールはその国民が作っていくものですから、変わるのは簡単ではないと思いますが、ラファのような外国人監督がこういうコメントをして行くのは、イングランドフットボールにとってプラスになるでしょう。
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