スペイン人ジャーナリスト
Guillem Balagueのオフィシャルサイトに、アロンソとバベルについてリバプールファンの質問に答える記事が掲載されています。ちょっと面白かったので訳してみました。
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私たちのかなりの読者がシャビ・アロンソについてずいぶん心配しており、アンフィールドでの彼の状況について内部の情報を尋ねる質問を送って来ている。そしてライアン・バベルについての質問もいくつかある・・・。
シャビ・アロンソナイジェリアのDawnからの質問:「こんにちはGuillem、私はアロンソとキング・ラファについて気になっています。私はいつも、もしもベニテジスタの選手を一人挙げるとしたら、それはシャビであると思っていました。なぜラファは彼を売りたいと思ったんでしょうか?シャビは出て行きたかったんでしょうか?何かいさかいがあったのか、それとも師弟の合意の元だったんでしょうか?なぜ?その意味を教えてはいただけませんか?そして今の彼は、彼ならやれると我々が知っているフットボールを見せてくれていますが、彼はまだ去るかもしれないんでしょうか?今シーズンの彼はすばらしいスタートを切っているにも関わらず、ピッチの上でどこか悲しげに見えます。どうなっているんでしょうか?」
マレーシアのZiswandyから、似通った質問:「私はあなたの見解を聞きたいと思います。この夏の出来事から、シャビはもう落ち着いているんでしょうか?彼の現在のパフォーマンスは確かにすばらしいです。しかし、夏の出来事に関しての彼やラファ答え方を見ると、彼らの間にはまだ"冷たい風"が吹いているように見えます。彼は大丈夫なんでしょうか?」
Guillem Balague:まず大事なことから・・・あなたたちの大勢が、なぜラファが彼を売ることを考えたのかと尋ねている。そう、それには二つの対照的な説明がある。一つ目は、起こった出来事の多くは、アンフィールドの金庫の資金不足で説明できると私は考えている。ラファは、彼が必要としているポジションを埋める選手を連れて来たいのなら、まず先に資金を調達しなくてはならないと告げられていた。それは非常に厳しい決断をいくつか迫られることを意味し、ユベントスがシャビに興味を持っていると報じられたタイミング、さらにその後アーセナルからも興味が示され、そのことがラファにしぶしぶながらも、もしも誰かを放出しなくてはならないのなら、シャビもその選択肢の一つだという考えを起こさせた。
それとは別の説明としては、ラファは単純に自ら進んでシャビを売ろうと考え、彼ら2人の間に衝突があったかもしれないというものだ・・・しかし、彼らには選手と監督の間に当たり前に起きる以上のものは何もなかったのは確かだ。いかなる大きな亀裂も・・・あなたたちの一人が挙げたような・・・冷たい風も彼ら2人の間にはない。そういうものは何もない。
あなたたちの質問には、シャビの将来ついて心配し、彼が不幸せに見えると示唆するものがあるようだ。そう、私はこう言える。彼はここに留まるし、彼はリバプールのフットボールを楽しんでいる。最近のスペインでのシャビのインタビューで彼はそう言っているし、そう、もちろん彼はスペイン代表チームでプレーすることを本当に楽しんでいる・・・今現在そうでない選手がいるだろうか?しかし彼はリバプールでのプレーもまた楽しんでいる。アンフィールドでやっているフットボールは表現豊かなものではないかもしれないが、シャビはリバプールで「自分の仕事をやり遂げる」ことでの強い満足感、その感覚を愛していると言っている。その効率性、それ自体がシャビにとってはエキサイティングで、リバプールでリーグ優勝を果たした時には、それが一層楽しいものになるだろうということを彼は知っている。
夏の間に起きたことの原因が何であれ、それは彼を身構えさせ、彼自身を強く駆り立てる刺激となった・・・そして結果として、シャビ・アロンソはキャリア最高のフットボールをしている。
ライアン・バベルアイルランドの、lustylouという面白い名前の読者からの質問:「ライアン・バベルが次のアンリになるチャンスはありますか?彼らのプレースタイルには類似点があるように見えます。」
Guillem Balague:私は、ライアン・バベルにはまだ一人の選手として学ぶべき部分が非常に多くあると考えている。そして忘れてはならないのは、彼がまだ21歳で、成長途上の選手であるということだ。だから、戦術に関して彼には学ぶべきことがまだたくさんあり、プレーする時にはもっと戦術理解をする必要がある。そして精神的にもっと強くなることも必要だ。彼がピッチの上で何かトライをしようとしてそれがうまく成功しないと、とたんにがっくりとして自信が急降下してしまうのが見受けられる。ファンが早急に結果を求めるのは、彼のためにはならない・・・それは彼の自信を傷つけることになってしまう。彼については私たちはもっと忍耐が必要だろうと思う。
バベルにはとても大きな潜在能力があると私は強く思っているし、来年かそれぐらいには一つレベルアップするはずだ。当面の間は後半にベンチからスタートする要員となるのが理想で、アンフィールドでレギュラーに90分間プレーする選手になるつもりなら、彼はもっと完璧なフットボーラーになる必要がある。彼は一直線に出て行くが、いつでもそうである必要はないし、自分のプレーに変化を持たせる時を学ぶ必要がある。
ティエリ・アンリとの比較に関して。そう、アンリはアンリだ。彼がああいう選手であったのは、アーセナルというチーム全体が、彼を通して、彼のためにプレーしていたという事実が非常に大きい。そしてリバプールでは、ライアン・バベルについてはそういうことは決してなさそうに思える。
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リバプールのことを良く知っているジャーナリストだけに、アロンソについてこういう記事が出るのはとてもうれしいです。「キャリア最高のフットボール」をシーズンを通して続け、さらに偉大なフットボーラーに成長して欲しいですね!
バベルが精神的にもっと強さが必要というのは、昨シーズンに加入して間もなくの時に彼自身が「ラファから言われた。僕のことを良く見てるんだと思った。」と語っていましたので、十分自覚しているでしょう。ラッパーの時はものすごく威勢のいいセリフを言ってるんですが、まだまだコドモだな(笑)。
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