公式HPより、名前にちなんだインタビューシリーズ第9弾、今回はペペ・レイナ編です。
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P PENALTIES (ペナルティキック)
ホセ・ルイス・チラベルトは自身も12ヤードの地点(※ペナルティスポット)から蹴ることで有名でした。試合中に、PKを蹴って腕試しをしてみたいという誘惑に駆られたことはありませんか?一度PK戦の5人目のキッカーになったことがあるんだけど、実際に蹴るチャンスがあったことは一度もないんだ。その試合では、僕の番が来る前にもう試合が決まったからね。僕に自信があったら、PKを蹴るのに心配はしないよ・・・もしもそれが重要なキックだったら、観客の方はちょっと心配になるかもしれないけどね。
失敗して、素早いカウンターアタックを受けるという不安はありませんか?
そうなるかもしれないし、そうならないかもしれない。PKを蹴る選手はこういう問題と取り組まなくてはならないし、そういう選手たちがあまり心配し過ぎているようには見えないよ。だから僕もその時になって判断するだろう。でも、ここにはPKを蹴れる奴らが大勢いるから、僕はそのリストのはるか下にいるだろうね。
もしも同業の1番があなたに対してPKを蹴りに来たら、それは失礼な話だと思いますか、そして自分が蹴るチャンスを心に思い描くでしょうか?いや。キーパーが自分は入れられると思って真面目に蹴りに来るなら、それは正当なことだと思う。僕は別に何とも思わないだろう。おそらく、相手は僕が何を考えてどう判断するかがわかるから、さらに難しいキックになるだろうね。しかし、彼は僕の裏の裏をかくこともできる。僕はPKに向かう時はいつも自信を持っているよ。蹴る選手が1番のシャツを着ていようと、10番だろうと100番だろうと違いはない。
E EUROPEAN CUP (ヨーロピアンカップ)
インテルを相手に勝利したことについて、スペインでの反応はどうだったでしょうか?インテルのイタリアでの今シーズンの調子があるから、大きな驚きがあったと思うよ。しかしあの試合の僕たちのプレー振りを、とても称賛していたね。それは大勢の人々に、このチームに僕たちが持っている本当のポテンシャルを思い出させた。国でももちろん、たくさんの見出しを飾っていたよ。それを見るのは、リバプールのスペイン人仲間にとっては嬉しかったね。もしバルセロナがこれより先まで勝ち進めたら、彼らは僕たちを避けたいと思うだろう。
私たちは再び最後まで行けるでしょうか? もちろん行けるさ。しかし今の時点では決勝はまだ長い先の話だし、まずはアーセナルと対戦して、これまで僕たちがインテル戦で見せたのと同じ姿勢、同じメンタリティでプレーしなくてはならない。一歩一歩、着実に進んで行かなくてはね。自分たちが何が達成できるかと夢を見始めたら、目の前にある物から集中を失ってしまうのはとてもたやすいことなんだ。
P PAIN (苦痛)
全ての視線は今モスクワに注がれていますが、あなたはまだ、アテネで自分たちはこうできたんじゃないかと考えたりはしませんか?人は僕たちがアテネでは不運だったと言うけど、結局は勝利したのはミランだ。再び決勝までたどり着けたら、僕たちは絶対に同じ気持ちで終らせないようにしなくてはならない。
あれ以来、2007年の決勝をもう一度見る勇気はありましたか? 実のところ、あのDVDは見ていないんだ。あれは過去のことで、僕たちは負けた。それは忘れて前に進まなくてはならないからね。
E EUROVISION SONG CONTEST (ユーロビジョン・ソング・コンテスト)
イギリスでは、あれはちょっとした冗談の大会と見られていますが、スペインではどのように見られていますか?(※欧州放送連合に加盟している国が各国代表を選出して行われる、音楽コンテスト。優勝者は視聴者の投票で決まります。)
スペインでは、僕たちは本当に真面目に捉えているよ。国の代表には、いつもこの仕事に最適な人間、最も優勝のチャンスがある人間が選ばれる。できれば見るつもりだし、僕たちの優勝を願っているよ!
アイルランドが、彼らの代表に七面鳥を選んだのはご存知ですか?七面鳥?本物の?(我々はそれが実際には着ぐるみであることを説明し、我々よりももっとうまく説明できるフィナンを探し出すといいとアドバイスした)それはかなりおかしな話だね。
(※アイルランド代表には、"Dustin The Turkey"という七面鳥のキャラクターが選ばれました。)
政治的な投票についてはどうですか?スペインはそういう問題に遭遇していますか?(※フランスは絶対イギリスに投票しないとか、ギリシャとキプロスはお互いに点を分け合っているとか、そういう話があるそうです。)
いや、そんなことはないよ。僕たちは出場者の才能だけを見て投票している。おそらく、ポイントを取れないからそこには政治的な理由があるんだと信じているんじゃないかな。自分の歌が全くだめだったんだろうとは考えないのかな?
R REAL OR BARCELONA (レアルかバルセロナか)
今シーズンのタイトルを獲得するのはどこになるでしょうか?1ヶ月前はマドリーがほとんど優勝確定と言われていたけど、その後に彼らは調子を落として、バルセロナの追撃を許してしまった。僕は、ベルナベウでの直接対決の勝者次第だと思うよ。どちらのチームも他のチームを相手にポイントを落とす可能性もあるだろうから、シーズンが終るまでにはさらに紆余曲折があるのを見守るよ。
E EVERTON AND VILLA (エバートンとヴィラ)
4位争いは最後の最後までもつれると予想していますか?そんなことは僕たちがさせない。僕たちはここでのダービーの試合を楽しみにしているよ。それは僕たちの優位を確立するチャンスだし、彼らがそのプレッシャーにどう応えるかを見ることになる。しかし、僕たちが今までのような勝利を続ければ、他のチームを恐れることは何もない。
ダービーはあなたが楽しみにしている試合ですか? いつもね。スタジアムは歓声で振動し、僕たちのファンは特別中の特別で、いつもよりも声はさらに大きくなる。全てが特別な雰囲気で、楽しまずにはいられない試合だよ。僕がこのクラブに来て以来、彼らとは良い記録を続けているし、今シーズンはおそらく、過去2年間よりも一層特別な雰囲気になるだろう。90分が過ぎた後もまだ同じことを言えるかどうか、それがとても重要だね。
I INTERNATIONAL PROBLEMS (国際的な問題)
スペインがEUROの出場停止になるかもしれないという時期がありました。心配しましたか?(※スペインサッカー協会の会長選出に政府が介入したとして、FIFAが国際大会からのスペインの締め出しを示唆していました。UEFAのプラティニ会長が、FIFAの決定がどうあろうとスペインは参加すると発言して、スペインのEURO出場は決定しています。)
そのことで過剰に心配はしなかったよ。僕たちの代わりに北アイルランドが出場するなんて言われていたけどね。まず第一に、あれは僕たち、選手たちの過失ではなかったから、心配はしていなかった。僕たちは自分たちの仕事をして予選を勝ち抜いたんだから、オーストリアとスイスに出場することを認められるべきなんだ。
何が問題だったんでしょうか? そのことについてはあまり知らないんだよ。政治的なことからは遠ざかっていようとしているからね・・・そして自分が理解できないようなことからもね。
N NO COUNTRY FOR OLD MEN (ノーカントリー)
もうご覧になりましたか?いや、でもハビエル・バルデムのことは本当に誇りに思ったよ。彼はこの映画で助演男優賞のオスカーを勝ち取った。僕たちは、同郷のスペイン人が成功することをいつも誇りに思う。この映画の彼は見ていないけど、他の映画で彼の演技は何度か見ているし、彼は本当に才能豊かな俳優だ。この映画の役を彼がすばらしく演じたことは聞いているし、彼の演じたサイコパスは身も凍るようだそうだね。この映画は、僕自身のためにも妻と一緒に映画館に見に行かなくてはならないだろう。
家族みんなで行くのは簡単ではないと思いますが?そうだね。今はもう何をするのも簡単じゃないよ!
A ANOTHER RECORD (もう一つの記録)
あなたは間もなくフリオ・イグレシアスを超えるでしょうね!何を超えるって?(茶目っ気のある笑いを浮かべて)ああいう数字(※プレミアクリーンシート50試合達成)に到達できるというのは嬉しいよ・・・本当に誇りに思う。チーム全体で守備をして、最終ラインの4人が、僕がここに来てからの3年間好調を続けていたからね。だから僕は、彼らと僕のチームメート全員に、この3年間ありがとうと言わなくてはならない。彼らなしではこれは不可能だった。今は、さらに50試合達成できるのを楽しみにしているよ。
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ユーロビジョン・ソング・コンテストというのははじめて知りました。各国にTV放送されてインターネット中継もされているそうです。歌のEUROみたいなものでしょうか。各国代表の有名歌手の中に七面鳥のキャラクターが出てくる、アイルランドは楽しい国ですね(笑)。さすが「死んだ鍋」の国です。
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