トーレス、決勝に向けて

トーレスのオフィシャルサイトより、EURO決勝に向けてスペインの通信社EFEのインタビューです。
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Agencia EFE：日曜には、スペイン中がこの試合を見ているでしょう･･･

Fernando Torres：僕たちはこれまで達成してきたものの重要性は理解しているんだけど、これだけ遠く母国から離れているから、スペインでどんなことが起こっているかは実感としてはわからないんだ。ファンのセレブレーションの映像はいくつか見たし、彼らが僕たちの注意を引いていると言わなくてはならないね。僕に電話をして来る友人たちは、そこで何が起こっているか、全てがどれだけすばらしいかをちょっと話してくれているよ。しかし僕たちの方は、母国の皆がどれだけこの大会を熱心に見ているか、EURO2008がスペインにとってどんな意味を持って来たかは正確にはわからないだろうね。

EFE：この決勝は、あなたのキャリアの中で最も重要な一戦でしょうか？

Torres：YESと言って全く差し支えないと思う。この試合はリバプールでの良いシーズンに続いてやって来たけど、残念ながら僕たちはチャンピオンズリーグの準決勝で敗退した。あの敗戦は僕の口の中に苦い味を残した。でも今は僕は決勝でプレーするチャンスを得ている。スペインの優勝は、僕にとってチャンピオンズリーグの準決勝での敗戦を乗り越える助けになるだろう。でももし僕たちが優勝できなくても、少なくとも全てのフットボーラーが望むような経験、重要な一戦を戦うという経験になる。これは僕がいつもやりたいと願っていたものだ。僕はリバプールでそこに迫り、今はスペインにとってさらに重要なトロフィーを勝ち取ることに、もうちょっとまで迫っている。

EFE：この決勝でドイツを相手に決勝点を上げるために、あなたはどんな力になるでしょうか？

Torres：何か力になれるだろう。マルセリーノのゴールは皆が覚えているし、決勝で決めたあのゴールのために、彼の名前は全てのスペイン人の記憶の中に生きている。上手く行けば僕は日曜に決勝ゴールを決めて終れるかもしれないけど、もしもチームが勝利できるなら、得点出来なくても気にしないよ。僕たちは一つのチームとして歴史の中に残りたい。それが僕たちの成功の秘密なんだ。誰か個人の選手が際立っていても、その日その日に違う選手かもしれないし、全てはチームなんだよ。

EFE：あなたとダビド･ビジャはすばらしい連携を作っていましたが、今はビジャは怪我のために日曜の試合に出られないようです･･･彼を失ったことは残念でしょうか？

Torres：うん、彼は僕たちにとって重要な選手だし、それを証明して来たからね。今は僕たちは、優勝するための刺激をもう一つ加えたよ。実際のところ、僕たちは決勝を戦う時には大勢の人たちを心の中に抱いて臨むだろう。辛い時も切り抜けてきた僕たちの監督、ダビド･ビジャのようなプレーできない選手たち、そして僕たちの前チームドクター、大会の前に亡くなったGenaro Borras。僕たちは彼を偲んでEURO2008のトロフィーを捧げられるまで、あとほんの少しのところまで来ている。もしも僕がビジャの立場になって考えたら、自分が力になれないことの無力感を間違いなく感じるだろう。彼はとても高いレベルのプレーをしていたし、僕たちはいつにも増して彼を必要としている。

EFE：選手たちのグループにとって、恐れられていた準々決勝を通過したことはどんな意味を持っていたんでしょうか？

Torres：僕たちにとって鍵になった試合は準々決勝だった。それは常にスペインのアキレス腱で、イタリアは現世界チャンピオンでスペインよりも優勢と見られていた。大勢の人たちがスペイン代表チームはベスト8の前で敗退すると予想していたけど、僕たちはハードルを乗り越えた。あの勝利で、僕たちは自分たちが何でもやれるだけの力があることに気づいたよ。ロシア戦はもっとプレッシャーが少ない状態でプレーし、試合を良く読んで納得の行く勝利を挙げた。イタリアを倒したことで、僕たちはどこであろうと倒せることを知ったんだ。ドイツは優勝や決勝でプレーすることに慣れているチームだけど、僕たちは自分たちのプレースタイルに忠実でなくてはならない。

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残すところ大会もあと一試合、スペインはよくここまで来ました。トーレス、レッズのエースの底力を世界中に見せてやれ！！！