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FIFA.comで、マスチェラーノがオリンピックに向けてインタビューを受けています。
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FIFA.com:ハビエル、ここ北京にいるあなたのコーチ、セルヒオ・バチスタは最近、あなたをご自身のポジションでは世界最高だと評価しました。それを聞いてどうお感じですか?

Mascherano:良く言ってもらうのはいつだって嬉しいことだけど、僕はそういうほめ言葉に調子に乗らないように気をつけるよ。時間を積み重ねてヨーロッパでのプレー経験を積めば、良いプレーをするというのはどういうことか、成長するために必要なものは何かに気がつく。僕が最高の選手の中に入ることを目指しているのは本当だし、それはクラブが僕に求めていることでもあるけど、僕のポジションでプレーしている優れたプロは大勢いるよ。
FIFA:オリンピックの試合がこれだけ特別なものなのはどうしてか、教えていただけますか?

Masch:そういう特別な経験ができるイベントなんだよ、フットボーラーとしては特にね。おそらくここの自分たちのホテルにいたら、ワールドカップと何も変わらないじゃないかと言えるかもしれない。でもオリンピック選手村に到着したら、まさに目を見張るようなものがものすごくたくさんあるんだ。アテネでは僕は幸運にも選手村に滞在できて、会うことなんか絶対想像もできなかったスターたちに出くわしたよ。本当に嬉しかったし、僕たちは完全に楽しんでいたね。

FIFA:どんなアスリートに出くわしたか、具体的に思い出していただけますか?

Masch:そんな近くで見られるなんて予想もできない人たち、ロジャー・フェデラーとヤオ・ミンが僕の隣にいたよ。ファンがアイドルに会った時の気持ちっていうのは、あんな感じなんだろうね。選手村はだから最高なんだ。あそこには明らかなお祭りムードがあって、誰にも煩わされずにどこでも歩き回ることができる。皆がイコールなんだ。今年は、僕はUSAバスケットボールチームの誰かに会えたらいいなと思っているよ。少なくとも彼らの試合を1つは見たいね。

FIFA:あなたはすでにオリンピック金メダルを1つ獲得しています。メダルを受け取った時はどんな気持ちがしましたか?

Masch:いろんな意味で、究極の気分だった。それが僕たちにとってオリンピックフットボールでの初めての金メダルで、僕たちがこれまで逃し続けていた大きな栄誉だったというだけでなく、僕たちの国で52年ぶりの金メダルでもあったからね。1人の人間として、僕は自分がオリンピックの競技に参加するなんて想像したこともなかったよ。そしてそのことが、全ての経験をさらに一層すばらしいものにしてくれた。僕たちが達成したものを繰り返すのはものすごく厳しいだろう・・・タイトルを獲得し、その上1ゴールも許さなかったんだからね。

FIFA:今年再び優勝したら、あなたはオリンピック金メダルを二つ勝ち取った初のアルゼンチン人になることをご存知ですか?

Masch:そうなったら信じられないね!そして、二つ金メダルを獲得した選手が誰もいないなんて知らなかったよ。でも、オリンピックの競技に2度目の参加ができるってことだけで、僕にとっては夢なんだ。フットボーラーにとっては稀な快挙だよ。ここに来る前から、アルゼンチンの人々に2個目の金メダルをもたらしたらどんなにすばらしいだろうということは考えていた。もちろん僕個人にとっても、ものすごいことだろう。

FIFA:金メダル争いでは、ブラジルが最大のライバルでしょうか?

Masch:ブラジルは、彼らのコレクションの中で唯一足りないタイトルを獲得するために、最高の選手たちを連れて来ている。だから彼らがどんなに激しくこの大会に勝ちに来ているかについて、僕たちは幻想を抱いてはいないよ。しかし気をつけなくてはならない。誰もオランダのことを話してはいないけど、彼らはすばらしいチームだ。イタリアがどうか、開幕戦がどう展開するかも見ておかなくてはならないだろう。スケジュールはタイトだし、サプライズが起きるかもしれない。いつもと同じく、初戦で勝利することが必須になるだろう。

FIFA:初戦についておっしゃいましたが、初戦の相手コート・ジボワールについてはどうですか?

Masch:2006年のドイツワールドカップで、僕たちはもう彼らがどういうプレーをするか知っている。彼らは近年急速な成長をしていて、警戒すべきチームだ。彼らの中には、バカリー・コネやサロモン・カルーのような、ヨーロッパですばらしい活躍をして尊敬されている選手たちがいる。つまりは、僕たちは自分たちがその試合をどう戦いたいかを考える必要があるということだよ。言うなれば、アルゼンチンにとって一番の強敵はアルゼンチン自身だということだ。

FIFA:そしてもちろん、チームにあれだけ大勢の攻撃的な選手がいて、あなたはグラウンド中をカバーして走り回ることが予想されますね・・・。

Masch:そうだね、全ては僕たちが何をやりたいかによる。ディフェンスよりも攻撃的な選手たちの方が多いということはわかっているけど、全員が戻って守る必要があるだろう。現代フットボールというのはよりイーブンだから、僕たち全員が同じ激しさで仕事をしなければ、目標を成し遂げるのは難しいよ。

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マスチェラーノ、楽しそうですね。彼らのようなスター軍団が、選手村では「うおー、俺の隣にコービーいちゃったよー!」「マジでー!?」などと会話を交わしているのかと思うと微笑ましいです。もちろん彼ら自身も、「隣でマスチェラーノが飯食ってたよーーー!」なんて言われているんでしょう。
オリンピック召集問題について、メッシやラフィーニャについての所属クラブの訴えにCASでの裁定が下り、23歳以下でもクラブの意向に沿わないオリンピックへの召集はできないという、クラブ側の主張を支持する判断が下されました。ラフィーニャとジエゴについてはクラブは呼び戻すことはしないようですが、メッシについてはまだバルセロナは態度を決めていないようです。しかしこういうインタビューを読むと、選手たちを気持ちよく送り出して、決して長くはない彼らの選手生活の中に生涯に残り続ける貴重な経験をさせてあげて欲しい、と思うのは甘すぎでしょうか。彼らに大金を支払っているのはクラブですからね・・・。CASは「出場したい選手が出られるように、FIFAとクラブで良識をもって解決して欲しい」とも提言しています。
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