インディペンデント紙のサイトにNick Townsendによるリーセのインタビューが掲載されています。「マージーサイドなまり」で答えていたようです。出だしは昨年CL準決勝チェルシー戦での"the strip show"について。
●アンフィールドでの2005CL準決勝 チェルシー戦について
(試合後にパンツ一枚になったことについて、にやにや笑いながら)ただ素直に反応しただけなんだよね。最初は、シャツをあげようとしてKOPスタンドに投げ込んだんだ。でもKOPたちが『もっと!』って叫んでいてね。えっ、もうあげるものがないよ・・・ってわけで、ショーツもスタンドに行ってしまった。
あの試合の終わりごろには本当に疲れていた。第4審判がアディショナルタイムを“6分”と表示した時は、『絶対無理』と思ったよ。僕たちはすでにチームとしてハードな仕事を続けていた。その後、エイドゥル・グジョンセンがチャンスを掴んだ。あのリプレイを見るたびに思うよ。『これはゴールされてたな。』ってね。幸運なことに彼は外した。僕は決してイスタンブールを忘れない。でもアンフィールドでのあの夜も、ずっと僕とともにあるだろう。
●キャプテンについて
(昨年の夏の移籍騒動について)スティーブンはこのクラブが彼にとってどんな意味を持つかを見せた。彼は恐ろしく金持ちのチェルシーに行くのをやめて、自分自身をここに委ねたんだ。キャプテンであり、我々のベストプレーヤーであり、ファンが彼を愛している、この場所にね。僕は彼が正しい決断をしたと思うよ。うまく行けば、彼はこの先4年以上、ここでもっとトロフィーを勝ち取ることでそれを証明できるだろう。
最もすばらしい選手たちでも、試合の中で弱点は見つかるものだ。でもスティービーには弱点はどこにも見当たらないんだよね。彼は一日中だって走っていられる。ヘッドもうまい。当たりも強い。パスとシュートは並外れている。イングランド代表で彼ができる限りベストコンディションであるということは、すごく重要だ。もし彼がいいプレーをして、ルーニーとベッカムもそうだったら・・・何が起こるかわからないよ。
●シミュレーションについて
触ってもいないのに選手が倒れるっていうのは、ディフェンダーにとっては腹立たしいことだ。でもすぐに忘れてしまうよ。僕は無用に騒ぎ立てたりしない。しょっちゅう起こっていることだしね。僕もなんだかよくわかんないでやっちゃったことがあるかもしれない。ほんのちょっと触られただけでも簡単に倒れてしまうもんなんだ。
●リバプールの5シーズンで警告はわずかに5つ、今シーズンは45試合に出場して警告0ということについて
すごく変だよね。だって僕はタックルやってるよ。ひょっとして僕は審判と仲がいいとか?
もう何回かはイエローを貰ってもおかしくないプレーはあったね。多分僕は、ある程度の場所ではもう少し厳しくいかなきゃならないんだろう。でも僕は、尊敬を得るためにはイエローカードを貰うようなプレーをしなきゃならないなんて思わないよ。
僕は、乱闘にかかわったり審判に抗議したりするような選手じゃない。そんな時はそこから離れるようにしてる。つまらないイエローやレッドを貰いたくはないんだ。審判に対して叫んだりわめいたりすることの意味がわからない。僕は審判も、相手選手たちのことも尊敬している。なによりゲームを愛しているよ。
●4歳のときからフットボールをし、イングランドでプレーするのにあこがれていたことについて
リバプールに来るのは大きな夢だった。ノルウェーではマンUと同じくすごく有名なチームなんだ。マーク・ヒューズやエリック・カントナ、ジョン・バーンズみたいな驚嘆すべき選手たちをTVで見たのを覚えている。マイケル・オーウェンもすごいと思っていた。彼は僕と同い年なんだけどね。
僕には彼らのようなテクニックはない。でも僕には強いシュートとスタミナがある。僕は毎朝学校に行く前と毎晩寝る前に走っていた。そして17歳のとき、僕はモナコ(ジャン・ティガナ監督)に行ったんだ。戦術理解とテクニックを磨きたかったから。
●モナコでの生活について
(ノルウェーでは彼が7歳のとき両親が離婚、父親は家庭内暴力で2年以上服役していた。)
誰も英語を話さなくて、自分はフランス語が話せない。そんな環境の中にいたらすごく早く成長しなくちゃならない。モナコでの時間は僕にとって本当に良かった。時には大変だったけど、たくさんのことを学べたよ。
ああいう環境では精神的にすごくタフになれる。だからフットボールや私生活での困難な部分を耐え抜いて、進んでいくことができるんだ。面倒なことから遠くはなれることができて、精神的に僕はラッキーだったよ。選手としての自分はあそこで作られた。
●リバプールでのプレーについて
(2001年スーパーカップでのバイエルン・ミュンヘン戦で彼はデビューゴールを決め、3-2で勝利。強烈な印象を与えた。)
リバプールでの最初のシーズン、僕は9つのゴールを決めた。でも次のシーズンには、僕は自分が前に出すぎて常に後ろが空き、そこを相手につかれているということに気づいたんだ。それで、もっと守備をうまくならなきゃと思った。ボス(ラファ・ベニテス)がここに来てすぐに彼は言ったよ。「君はレフトバックだ。私は君にレフトバックのプレーをして欲しい。」ってね。今は自分の最優先の仕事は守備だってわかってる。彼は僕のタックルと戦術理解にずいぶん取り組んできたよ。
●1990年以来のリーグタイトル奪取について
簡単ではないだろうね。チェルシーはもう1段上がるかもしれない。でも僕たちは前進して来季はプレミアリーグを取れると信じている。
とはいえ、僕たちはリーグの始まりからチェルシーにプレッシャーをかけなきゃならない。今シーズンはスタートでポイントを落とし過ぎたから、追い上げるのが難しかった。
●今季のチャンピオンズリーグについて
うまく行けば、イングランドのフットボールではアーセナルが最後まで行くかもしれないね。もちろん、イスタンブールは僕の心に浮かんでいる。特にこの時期はね。あれは僕のフットボールの中で最良の時だった。
(0-3のビハインドで試合をあきらめなかったのは)簡単なことではないよ。特にミランみたいなチーム相手にはね。でも監督がすばらしい仕事をした。彼はすごく落ち着いていて、ピッチへ出て、僕たちが何でできているか見せて来いと言った。また、彼はこうも言ったよ。「最初のゴールを取れ、それから何が起こるかは誰にも決してわからない。」それは僕たちに力を与えた。イスタンブールのあの夜のおかげで、いつでもあんな状況が思い出せる。僕たちは何が起こりうるか知っている。他のたくさんのチームも、もちろん、僕たちの大逆転を見本とするだろう。
●妻と離婚して現在「独身」であることについて
(やや照れながら)イングランドにはかわいい女の子がたくさんいるよね・・・でも僕は今の生活をありのままに受け入れている。今のところはフットボールが僕の生活の全てだよ。
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