Liverpool Echo紙によると、ラファはシセの怪我について、FIFAに補償を求めるコメントをしています。
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●ラファ
「この前のUEFA監督会議で私が話したとき、このこと(国際試合に出場した選手の怪我の問題)は、私が提起した最も重要な議題のひとつでした。
このケースでは、リバプールはワールドカップの準備中に怪我をした選手に大きなコストを払うことになります。私たちは今、そのコストに直面しています。給料を支払い、さらにその選手を売ることができないんですからね。
現行のルールに問題があることは明らかです。クラブとしては、選手を失うだけでなく、大金も失うことになります。
私は、こういったケースでは、FIFAか国のサッカー協会がクラブに補償をするべきだと思います。FIFAは非常に裕福な組織であり、さらにワールドカップで巨額の利益を得ます。彼らは出場する選手たちの保証をするべきです。
もしも彼らがそのための準備をしないとすれば、いいでしょう、クラブは選手をプレーさせないというべきでしょうね。
あまり裕福でないサッカー協会もあるということを、私は知っています。特にアフリカ諸国の協会などです。しかし、FIFAは特にワールドカップで大きな利益を得るんですから、彼らは助けの手を差し伸べるべきです。
リバプールはこのルールのせいで多くの損害を被ってきました。今回はシセで、前回はミラン・バロシュがチェコ代表でプレーをして怪我をしました。
シセは信じられないくらいの不運に見舞われています。同じ怪我を二度もしてしまうなんて、不運としか言いようがありません。しかし、前回の彼はすばらしい回復を見せてくれました。私は、彼がもう一度同じことができると確信しています。」
●Mark Waller(クラブドクター)
「最新のニュースは非常にポジティブなものです。手術は終了し、全てが非常に前向きに進んでいます。」
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記事によると、シセの怪我に伴うクラブの損失は800万ポンド(約16億円)。FAはプレミアシップでプレーする英国人選手については、国際試合に出場する際には保証をしているそうですが、これには国外の選手は含まれていません。リバプールはシセの怪我に対してまったく補償は受けられないそうです。
マルセイユはクラブの公式サイトで、会長のコメントとして「我々とシセは未だ一緒にプレーする事を願っている」と掲載しています。しかし、現実的には移籍はかなり難しくなったと言わざるを得ません。
FWを補強するプランを立てていたクラブにとっては大きな痛手でしょう。しかし、今一番つらいのはシセ自身ですから、とにかく一日も早い回復を祈るだけです。
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