キャラの自叙伝より、オーナー問題について発言した部分がメディアに取り上げられています。
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●キャラガー
(ヘラルド・トリビューン紙)「富める時かそれとも貧しき時か、俺たちはリバプールを、俺たちを金儲けのチャンスと考えた二人の冷酷なビジネスマンに売却した。彼らはリバプールを慈善事業で買ったわけじゃなかった。50年間に自分たちが稼いで来た巨額の金を、全て投げ捨てる意思は彼らになかった・・・。スタジアム建設計画が巨額の大金を生み出し、クラブの価値を高めるチャンスだから、俺たちを買いたいと思ったんだ。
(オーナーたちが、クラブのバランスシートに買収の負債を負わせないという約束を破ったことについて)この誓いを破ったことが、最初の警告のベルだった。スタジアムの建設計画が恥ずかしいほど次々と変更されたのも、いまいましいことだった。
(2007年のCL決勝でACミランに敗れ、ラファがオーナーに直ちに資金を要求したことについて)あの言葉が、問題が次々に表立って出てくる連鎖反応を引き起こした。2ヵ月後にはほとんど彼(ラファ)は職を失いそうになり、リバプールのオーナーをヨルゲン・クリンスマンとの不幸な会見に駆り立て、ヒックスとジレットのKOPとの蜜月は終ることになった。
俺は、オーナーたちが彼に不満だった理由も理解できる。彼らはラファによってその土台を揺るがされ、今度は彼らがラファの土台を揺るがした。それはフットボールの戦いというよりも政治的な闘争で、ファンはそれに対して、オーナーは悪者、ラファは彼らのヒーローという風に白黒をつけたがっていたが、俺にはもっとずっとグレーのように見えた。
(2月にはドバイがクラブ買収に動き、それが成立すればアメリカ人オーナーたちはそれぞれ£100m近くの利益を得たことについて)£200mあれば、ワールドクラスの選手たちをどれだけ大勢買えるか考えてみてくれ。その代わりに、ジレットとヒックスがクラブを売れば、彼らか彼らの銀行はとてつもない利益を得る。それを考えると俺は気持ちが悪くなった。
俺たちは毎週公の場で口論を演じているわけにはいかないし、戦いを仕掛け合って喧嘩をするのにあまりにも忙しすぎては、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーを捕まえるなんて決して望めない。」
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やっぱり爆弾が入っていましたね。この部分はAP通信でも配信され、早速英国メディアにも取り上げられ始めています。
彼の言うとおり、執行部がごたごたしていては良いチームパフォーマンスは望めません。そんな中で、昨シーズンの選手たちは本当に良くやってくれたと思います。このままずるずると現オーナーで行ってもいつかクラブ経営が行き詰まるのは明らかですから、早く何らかの解決を見て欲しいと願っています。
それにしてもキャラ、ここまで言って大丈夫か・・・?
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