契約直前まで行きながら、ウェストハムに移籍してしまったルーカス・ニールについて、リック・パリーCEOがコメントをしています。
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●リック・パリーCEO
(Daily Post)「私がラファの隣に座っていたとき、彼が電話しているその向こうに誰がいたかはわかりませんが、私にはそれがルーカス・ニールであったという確信があります。
我々がブラックバーンと金銭で合意した後で、それを受け入れなかったルーカス・ニールの決断は、多くのファンを混乱させているでしょう。選手は彼らの決断をするものですし、それに驚かされることがあったとしても、次の交渉に話を移して行かなくてはなりません。
ニールにはリバプールとウェスト・ハムという選択肢があり、我々は彼にチャンピオンズリーグでプレーするチャンスを提示していました。我々は、リバプールでプレーしたいという本能的な欲求を持つ選手を望んでいます。ここに来て、トロフィーを勝ち取る力になりたいという本物の情熱を持つ人間を望んでいるんです。
選手たちはもちろん、成功を収めれば金銭的にも成功するチャンスを得られます。しかし、結局のところ彼のキャリアのために何がベストか決断するのは、その個人次第です。
我々の側からすれば、金銭のためにここに来たいという人間は決して望んでいません。選手というのは、それ以上のものに突き動かされなくてはならないんです。
リバプールには偉業、歴史、そして野望があり、我々が敢えてこのクラブの価値を売り込む必要はありません。
これはニールの決断であり、彼の将来です。こういうことは以前にもありましたし、これらかもあるでしょう。」
●ルーカス・ニール
(Daily Post)「リバプールの重要な立場の人間と話すチャンスを、僕は得られなかった。リバプールの監督が僕とこの取引についてどんな考えなのかを聞けたら良かったんだけど、その機会はなかったよ。おそらく彼は僕を説得することも出来たかもしれないけど、全体に僕はリバプールから冷たい印象しか受けず、ウェストハムからは燃えるような熱い印象を受けた。だから僕は彼らを選んだんだ。
彼らは、僕がここに来てプレーすることを熱望しているという気持ちを見せた。それは全てのプレーヤーが求めていることだ。ビッグチームに行って、スタンドに座っているだけでいいと思う人間は誰もいない。
僕にとって、キャリアの中で最も困難な決断だった。僕は子供の頃からリバプールを見ていた。ベッドルームの壁には、グレアム・スーネスとイアン・ラッシュ、ケニー・ダルグリッシュのポスターが貼ってあったよ。しかし、最も重要なのはプレーすることだ。チャンピオンズリーグでプレーすることはもちろん僕にとって大きな魅力だったけど、僕はここでも大望を実現することができる。
僕には保証が必要だったし、新しいチャレンジも必要だった。今は移籍する時で、ベストのチャンスはウェストハムに行くことだった。僕はこれがすばらしい決断だったと思っているし、それを人々に証明したい。
これは後退ではなく、大きな前進だ。Eggert Magnusson(ウェストハム会長)はこのクラブをチャンピオンシップに降格させるつもりで買ったわけじゃない。彼らは僕たちをどんどん上に押し上げたいんだ。僕は彼のショッピングリストに入っていた大勢の選手の一人で、もし彼の言葉が本当なら、すごくエキサイティングな時が来るだろう。
僕は、ここに一つの帝国を築くための最初の新規加入選手の一人が自分だと感じている。新しいオーナーは積極的で、彼が僕に聞かせた演説はほとんど僕を打ち負かしたよ。」
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記事の中では「ハマーズがニールに提示した金額は週給5万ポンドで、リバプールのほとんど2倍」と紹介しています。そのせいで「金のために移籍した」ような言い方をされています。
リバプールファンとしては、ワーノックは出てしまうし必要な右サイドは取れずで非常に面白くないんですが、ニールの気持ちも理解できるような気がします。リバプールに行けばフィナンの控えに回ることは明白ですし、若手ならともかく彼の年齢では、一試合でも多くプレーしたいでしょう。提示した金銭の大きさは期待の大きさの表れでもありますから、彼がプロとしてウェストハムを選んだことは納得できます。右サイドの補強は、もう少し若いこれからの成長が見込める選手を出来れば取って欲しいです。
来週はウェストハム戦ですね。ニールはさすがにまだ使われないのではないかと思いますが、もし出てきたらリーセやマルク・ゴンザレスでズタズタにして欲しいです(笑)。
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