オーストラリアのメディアより、アジアカップ敗退後のキューウェルのコメントです。
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●キューウェル
(デイリーテレグラフ・オーストラリア)
「若い選手たちは入って本当に良いプレーをしたよ。彼らは、僕たちが必要としている才能がどんどん上がってきていることを証明した。未来は明るいよ・・・若い才能ある選手たちが、ビッグゲームに参加しようと意気込んでいるのを見られるのは嬉しいね。
しかし僕たちは今後、アジアに対して違うアプローチを取ることになるだろうと思う。アジアの雰囲気は掴んだし、どんなものか全部わかったから、今後僕たちは違う姿勢で挑まなくてはならない。
僕たちが学んだ一番の教訓は、次回のワールドカップ予選が決して思ったような簡単なものではないということだ。この大会の10倍もいいプレーができるように、しっかりと準備するよ。
今回の大会を通して、僕たちは出来不出来の差が激しかったと思う。スタートは悪いプレーしか出来なくて、それから調子を上げて行った。いろいろなことがあったけど、僕たちにはチャンスがあったし、それをものにするべきだったよ。
最初の2試合はカルチャーショックだったけど、それから僕たちは一体となって、日本を破れるだけのプレーをしたと思う。日本が僕たちを攻め込んでいたとは思わない・・・もちろん、試合後半4分の1は僕たちが10人になって彼らが多くのポゼッションを取っていたけど、彼らが僕たちに多くの問題を起こしていたとは思わない。
(グレッラの退場について)僕が見ていた限り、あれはいいチャレンジだった。ヴィニーは常にボールに向かって行って、常に競り勝ち、あの試合に気持ちと魂をこめていた。だから彼が故意に何かをしたとは僕は思わないよ。」
●シュウォーツァー
「(PK戦には)まずは1つセーブしようと考えるものだ。1本目は後もう少しで止められたし、2本目はクレバーで僕のバランスを崩したね。その後は正しい方向に飛べなかった。」
●グラハム・アーノルド監督
(Sportal.com.au)「(キューウェルとカーニーのシミュレーションのジャッジについて聞かれて)次の質問。
ああいうコンディションの中で10人でプレーするというのは、殺人的だ。特に選手たちがその気候に慣れていない場合はね。しかしオーストラリア全体が、このチームを大いに誇りに思うべきだ。
チームは難しい状況の中でこの大会に入った。選手たちは休息を必要としており、最初の2試合で彼らがすばらしい調子ではないということはわかっていた。しかし試合を重ねるにつれて、彼らはものすごい進歩を見せてくれたと思う。人はこれを言い訳だと言うかもしれないが、コンディションは我々にとって本当にきつかったよ。
(PK戦に入った時)シュウォーツァーはPK戦に関してすばらしい記録を持っているから、私は自信を持っていたよ。それにこういうケースに備えて、2、3日前に2度ほどPKの練習もしていた。しかしPK戦というのはくじ引きのようなものだし、我々はウルグアイ戦でPK戦をし、歴史的な勝利を収めた。そして今回は逆にやられたというわけだ。だから1-1と言えるかもしれない。
しかし、私は選手たちを非常に誇りに思う。このコンディションで、しかもあれだけ長い時間一人足りないという状況で、彼らはすばらしいパフォーマンスを見せた。それはこれ以上誇りに思えないくらいだよ。」
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オーストラリアにとっては、まさに「地獄のアジアにようこそ」という大会でした。これを教訓に今後はしっかり対策を取ってくるでしょう。日本にとってはますます厳しいライバルになりそうです。
試合の内容についてはもうあちこちで語られつくしていますが、キューウェルはベストには程遠い出来とはいえ、1トップでほとんどフォローのない状況の中、日本を脅かすいいプレーをしていたと思います。阿部との接触はPKは取ってもらえないでしょうが、イエローもちょっと厳しい判定かなと思いました。あそこはカードを出さずに「そんなんじゃPK取らないよ、立て!」というジェスチャーだけで良かったのではないかと・・・。しかし何にせよ、あのくらいの接触で吹っ飛ぶんじゃなく、ぐっと抜けてくるプレーを見せて欲しかったです。
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