イングランド代表の試合について、TVのコメンテーターを勤めたレドナップ監督が厳しいコメントをしました。カペッロ監督はそれに反論しています。
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●レドナップ監督
(ガーディアン紙)「我々にはスティーブン・ジェラードという、世界で最もすばらしいミッドフィールダーがいる。彼はリバプールでプレーし、それは"Roy of the Rovers(英国の人気サッカーコミック)"のような、巨像だよ。しかし彼は左サイドハーフではない。彼は中盤でプレーしなくてはならない。我々はジェラードを殺している。
(試合は)私がイングランド代表チームで今まで見た中で、最悪のパフォーマンスの一つだった。後半はひどいの一言だ。選手たちの何人かは、プレミアリーグでプレーしているとは到底思えない。私は試合前はすっかり楽観的な気分だったが、その後チームシートを見たんだ。
我々は監督をころころと入れ替えているが、パフォーマンスは変わらないし、我々は進歩していない。監督は変わっても、同じ選手を選んでいる。彼らを選び続け、彼らは最高の選手であるにもかかわらず、ここに来てイングランドのためにプレーして、良いパフォーマンスができていない。」
●カペッロ監督
「彼(ジェラード)は左サイドでプレーしていない。申し訳ないが。我々は4-3-2-1でプレーした。デフォー、ジェラード、ルーニーと、彼らの後ろに3人のミッドフィールダーを並べたんだ。彼がプレーするべきポジションは相手の最終ラインとミッドフィールダーの間だった。レドナップ氏は何か言ったに違いないが、彼は左サイドではプレーしていない。あいにくだね。彼の動き・・・左に行ったり中に入ったり・・・彼はそういう動きをしたが、決して左サイドではプレーしていない。
私は引き分けに満足している。残り数分でのチームの反応は良かったし、重要なものだった。そして私はこうも考えている、前半は我々は良いフットボールをし、良いスタイルで多くの得点チャンスを作った。そしてチームは異なるスタイルで一緒にプレーした。私が気に入らなかったのは唯一つ、前半でのことだ。チェコがカウンターアタックを仕掛けてきた時に我々はやられた。それが問題だったよ。その問題に取り組むために、何か準備をしなければならない。
(ワールドカップ予選は間もなくだがと問われて)今夜、我々はまた一歩進んだと思う。私は満足だ。疑問を感じることはたくさんあったし、選手たちのフィットネスレベルはまだベストには達していないが、来月の2試合への準備は出来るだろうと思う。」
●ジョン・テリー
「(クラブレベルのパフォーマンスが代表でできていないことについて)それはもう4、5年間抱えている問題で、できるだけ早く対処する必要のあるものだ。それが何なのかは僕にはわからない。一つのグループとして、僕たちはそれを的確に指摘しようと努力している。」
●Terry Venables 元イングランド代表監督
「もしも我々がちょっと実験をしていたなら私の懸念も減るだろうが、あれが彼のチームのようだ。あの試合では、セットプレーでしか勝てそうに思えなかった。」
●スティーブ・マクマナマン
(Daily Mail)「ひどくお粗末なパフォーマンスだった。僕が今まで見た中で最悪の一つだ。チームには何の組織もなかった。僕たちが幸運な監督を擁していることを願おう。敗北で終って全くおかしくない試合だったんだからね。」
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どう見てもジェラードは左でやっていたように見えましたが・・・。彼とランパードの共存というのは、もうエリクソン監督時代からずっと言われてきたことなんですよね。外国人監督を鳴り物入りで招聘して期待が大きかっただけに、このパフォーマンスには批判が噴出しそうです。
レドナップ監督の言葉は喜んでいいのか悲しむべきなのか?レッズファンとしては微妙です。57分での交代には、週末のことを考えて正直ほっとしましたけどね。
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