モリエンテスがリバプールに在籍していた18ヶ月間に、ラウルは一度アンフィールドに試合観戦に訪れたそうです。フットボールを観戦するためにイングランドを彼が訪れたのはその一度だけで、そのことをタイムズ紙に語っています。
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●ラウル
(タイムズ紙)「何て言ったらいいか、言葉につまるね。全く違うんだよ。グラウンドでの歌声、そしてスタジアムへ向かう道。住宅地を歩いていて、突然あのスタジアムが現れる。目の前にそびえ立つまで見えないんだよ・・・そのファン、歓声、情熱を飲み込んだ観客。信じられない空気なんだ。それはリーグ戦だった。チャンピオンズリーグのような試合なら一体どうなるのか、想像できないよ・・・クレイジーだね。
僕たちは、自分たちが何をやらなくてはいけないかはっきりとした狙いを持っている・・・2ゴールだ。この間の試合では、僕たちは敗北という手痛い打撃を受けた。しかしチャンスはまだあるとわかっているし、あきらめはしない。僕たちにはアンフィールドでリバプールを倒せるだけの力がある。
ファンデ・ラモスが来て以来、僕たちはより統制が取れている。シーズンの序盤は、僕たちは多くの問題を抱えていた・・・ゴールは決めていたけど、同じように失点もしていた。それで多くのポイントを支払ってしまった。今の僕たちは、何よりフィジカル的に、そして精神的に良い状態にある。今はバルセロナが壁に突き当たっているようで、リーグタイトルが現実的に可能だ。しかしまずはチャンピオンズリーグのこの対戦に勝つことに、僕たちは100%集中するつもりだ。
(自身の好調について)フットボールはゲームだよ。僕たちは子供の頃からプレーしていた。しかし仕事でもある。そのバランスを取ることが鍵なんだ。モチベーションを維持するために、僕はどの段階でも短い期間での目標を見つけるようにしている。アルフレッド・ディ・ステファノ(レアルの前トップスコアラー)と同じだけのゴールが決められるなんて、想像してもいなかったよ。しかし、今シーズンにあとおよそ15ゴールということころまで来ていて、それは僕の気持ちの中にあった。
(イングランドでプレーしたいという誘惑は?)どこのフットボールを経験したいかと聞かれたら、僕はイングランドと答えるね。しかしここホームで、僕はとても気持ちよくやっている。2、3年前にチェルシーが僕の代理人と話したことはあったけど、その時は僕の望みはここに留まることだけだった。
僕はプレミアリーグが大好きなんだ。とてもドラマチックで、とても情熱的だ。今はスペイン人選手全員に、あそこへ行ってすばらしい成功を楽しみたいという興味が増している。
僕は、もしもクリスティアーノ・ロナウドがここに来るなら、彼は受け入れられると信じているよ。彼と一緒にプレーして来た人々は、彼が良い奴だと言っているしね。彼を知っている人々が僕に言うには、彼は本当に懸命に努力する良い人物だということだった。理論的に、彼がドレッシングルームの調和を乱す理由はない。
僕たちはここで大勢の名選手を擁してきた。ロナウド、ジダン、ベッカム、それでも彼ら全員が平等で、チームメート、ファン、メディアを納得させた。僕はクリスティアーノのことは知らないけど、彼を良く知っている人たちのことを信頼するよ。」
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ファーストレグではレッズは彼へボールが渡る前に止めて、ほとんど仕事をさせませんでした。セカンドレグもおそらく同じプランで行くだろうと思います。しかしひとたびボールが渡れば一瞬で仕事ができる選手ですからね。まずは彼を感心させたアンフィールドのファンたちの圧力で、その足を止めて欲しいです。
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