エコー紙より、チェルシー戦についてのイアン・ラッシュのコラムです。
---------------------------------------------
●イアン・ラッシュ
(Liverpool Echo)私は週末のチェルシー戦でのリバプールのパフォーマンスに、本当に感銘を受けた。彼らにとってのこれからの挑戦は、それを毎週繰り返して行くことだ。
選手たち全員の働きぶりは見ていてすばらしかったし、ロンドンまで赴いたリバプールファン、そして家でTV観戦していたファンたちも、間違いなく高く評価しただろう。
ディルク・カイトの運動量は全く信じられないほどだった。彼は最初の1分から最後まで走ることを止めなかった。そして、そういう選手と共にプレーした時は、そういう献身ぶりは伝染するものだ。
私はディルクが今シーズン、彼自身も望んでいるゴールを上げていないことで少しばかり非難を受けているのを知っている。
それは彼の人柄を大いに表している。なぜなら、物事が上手く行っていない時に逃げ隠れするのは簡単なことだからだ。しかしディルクは決してそうしない。彼はボールを追いかけ、チームのためにファイトをし続けている。
ピーター・クラウチもまたすばらしかった。私は、1トップで前線でプレーするのがどんなに厳しいことか知っているし、後半には彼がちょっと孤立したことも何度かあった。しかし、彼の前線でのポストプレーは見事で、中盤の選手たちを前に走り込んで攻撃参加させていた。
しかし私が言いたいのは、リバプールはこのパフォーマンスを、彼らのこれからのシーズンの水準として使わなくてはならないということだ。チェルシー戦でやったような、より良いチームとなって良い結果を出す、ああいう努力と試合に向かって行く強い意志を再現することが出来なければ意味がない。
ここ数週間、リバプールはアンフィールドでもっと力の劣った相手にあまりにもスロースタートを切り、彼らに落ち着くチャンスを与えていた。しかしリバプールがチェルシー戦でやったような戦いをすれば、それに耐えられるチームはほとんどいないだろう。
彼らがチェルシー戦でやったプレーは、彼らが何を出来るかを見せ付けた。今はそれを全ての試合でやらなくてはならない。
マルティン・シュクルテルは、チェルシー戦で目覚しいパフォーマンスを見せたリバプールの選手の一人だったが、私はそれについてはジェイミー・キャラガーを大いに賞賛しなくてはならないと思う。
新人がチームに入ってきた時、とりわけ外国からやって来た時、そこに慣れるのは難しいことだし十分な助けが必要だ。
シュクルテルはキャラガーと並んでやることが出来て幸運だ。彼はああいう良く声をかける男で、それはまさに現時点でシュクルテルが必要としていることだ。
私は長い間ずっと、キャラガーはたとえベストの状態にない時でも、そのリーダーシップ能力のためにチームに入れるだけの価値がある選手だと信じて来た。チェルシー戦を通じて彼がシュクルテルをフォローしたやり方は、そのことを証明している。
FAカップのハヴァント&ウォータールーヴィル戦は少々苦いデビューになったが、シュクルテルはここ数週間で本当に良く進歩し、日曜にははっきりとその役割を果たしていた。
チェルシーはニコラ・アネルカ一人を前線に置いていたが、アンフィールドの誰もが知っての通り、彼は1トップでも手に負えない選手で、シュクルテルは本当に上手く彼に対処していた。
そして彼らがロスタイムにアレックスを前線に上げて来た時でさえ、シュクルテルは全く慌てずにシンプルなプレーを続け、しっかりと守っていた。
上手く行けば、これは将来に向けて良い兆しだ。今回のパフォーマンスに基づけば、シュクルテルは優れた選手のように思える。
---------------------------------------------
うーん、レジェンドのお言葉は重みがあります。カイトはこのコラムに大いに励まされているでしょう。自分のプレーに自信を持って、頑張って欲しいと思います。
PR