ボルドー戦を前に、一昨シーズンまでリバプールに在籍し、現在はボルドーでプレーするウラジミール・スミチェルがコメントをしています。
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●スミチェル
「
(公式HPより)ラファが僕にペナルティキックを蹴りたいかと尋ねたとき、僕は即座にイエスと答えた。僕はその責任を負い、自分がとにかくいい選手なんだということを見せるチャンスが欲しかった。
僕はペナルティスポットに歩いて行き、ボールを手に取ったときのことを覚えている。僕は本当に、本当に自信に溢れていた。あの時、僕はこれがこのクラブでの最後のキックになるんだということは頭になかった。ただ、リバプールとファンたちに何かを返したいとだけ思っていたよ。
僕はいまだにあのことを思い出す。僕のキャリアの中で最も大きな瞬間だったし、ゴールを決めて、ペナルティも決め、トロフィーを手にしたことは大きな喜びを与えてくれた。
この組み合わせになったときは信じられなかったよ。(ハムストリングの怪我で)プレーできないのは本当に残念だけど、おそらくアンフィールドでの対戦のときはプレーできるだろう。
(Liverpool Echoより)僕はイングランドで最高のレベルを経験した。常にピークというわけにいかなかったから、完全には出場はできなかった。他の選手たちの方が強かったよ。しかし、いくつか大きな瞬間を経験した。僕はイスタンブールでヨーロピアンカップに勝ったリバプールチームの一端を担えて、その瞬間を楽しんだよ。
僕のホームでの最後の試合となるアストン・ヴィラ戦で、何の障害もなかったのに、ラファエル・ベニテス監督は僕を16人の中にさえ選ばなかった。僕は怒り狂ったよ。クラブに6年間在籍していたのに、ファンに挨拶をするチャンスさえ貰えなかったんだ。その後にチャンピオンズリーグの決勝はあったけど、それは同じじゃない。あれはアンフィールドでの試合じゃなかった。
僕が最も愛された選手ではなかったとしても、僕にとって、たとえたったの5分でもプレーするのは重要なことだった。
リバプールと契約するのは、夢だったよ。彼らは僕のアイドルだった。レンスで2シーズンを過ごした後に彼らが僕にコンタクトをして来たとき、僕は躊躇しなかった。
魔法のようだったよ。ヘイゼルの悲劇が起こってリバプールがヨーロッパの大会から締め出されて、僕たちはもう彼らをTVで見ることができなくなった。僕はACミランとパオロ・マルディーニのサポーターになり、その後決勝で彼らと戦ったんだ。
(負傷について)僕は、この怪我で自分のキャリアが終わりにはならないと確信している。僕はクラブのサポートを受け、その上、僕はフットボールとともにある人生を愛している。
僕はここで自分が何を求めているかわかっている。プレーする時間、馴染み深いリーグでの優勝、いい調子のクラブ、人生の質、そしてチャンピオンズリーグ。」
●シャビ・アロンソ
(公式HP)「僕はウラジ(スミチェル)にまた会えるのが楽しみなんだ。僕はいつも彼がすごくいいチームメートだったことを思い出すよ。
彼は本当に面白くて、クラブのために本当に重要なことをやってくれる、本当にいい選手だった。彼はいつも笑っていて、長いこと怪我をしていたにもかかわらず、いつもすばらしい態度で更衣室に笑いを運んでくれた。本当にすばらしい人だよ。
もちろん、試合が始まれば僕たち全員が試合に勝つことを考えるだろう。チャンピオンズリーグのアウェイの試合というのは常に難しいものだけど、僕たちにとってはグループのギャップを広げる絶好のチャンスだ。それを待ち望んでいるし、いい結果を得られることを願うよ。
僕たちは、今のところ自分たちのベストのレベルを見せていないことを心配している。僕自身にとってもそれは同じだ。わかっているけど、僕は日ごとに良くなっていかなくてはならないし、僕たちは試合に勝っていい感触を取り戻していく必要がある。」
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もうあれから1年半が過ぎました。ミランのゴール左隅に突きささったスミチェルのシュートは忘れられません。PK戦では、彼はリバプールの最後のキッカーでした。非常に落ち着いてジーダの逆を突いて決めてくれました。
ハムストリングの負傷のため、今日(明日早朝)の試合に出られないのは残念です。移籍してから怪我に苦しんでいるようで、思うようなパフォーマンスをなかなか見せられない様子。今月末のアンフィールドでの試合では、元気な姿を見せてくれることを期待したいと思います。きっとKOPのファンたちも拍手で彼を迎えるでしょう。
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