スペイン選手&監督 イングランドを語るVol.1の続きです。
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記者:それでは、リーガの試合とこちらでは違いがありますか?
ぺぺ:違うね。こっちではあまり文句を言いません。もっと純粋で、審判をだますような演技もしない・・・この前ビジャレアル対マドリー戦に行って、いくつかのファールを見ましたよ・・・そうですね、ここはもっと純粋に、審判がフットボールをさせてくれる。スペインではときどき判定に疑問を持ったけど、ここではもっと純粋に試合を楽しむことができる・・・
記者:こちらの審判の方がうまいのかな?
ぺぺ:その種の話題はあまり言いたくないなあ・・・そうだね、スペインの審判ももちろんレベルは高いけど、やりかたはこちらの方が優れている。
シャビ:こちらではより強いフィジカル・コンタクトが許されてる。審判がイエローを出した時は明らかにイエローのプレーで、スタジアム中がそれを見てます。スペインではときどきなんでだよって思う判定があるけど。
記者:それではその他のことは?挑発するとか、だますとか、侮辱するとか・・・
モロ:うん、ちょっと少ないかな。そんなに侮辱行為は受けていないよ。
記者:本当?
モロ:相手が何言ってるかわからないからねえ。時々誰かが何か言ってくるけど、「いったいぜんたい何言ってんの?」って思うだけだから。スペインではそれが全部わかっちゃうからね。侮辱行為は、コーナーやファウルの時には結構あるかな。でもよっぽどひどいタックルでもない限りいさかいになったことはないよ。
記者:プレスはどうです?イワン・カンポが誰もボルトンを見に来ないと言ってましたが。
(ここでカンポ登場)
カンポ:プレスは金曜日にしかこないねえ、リバプールやアーセナル、マンUなんかと違って・・・ファンでさえ来ないよ。週末にはもっと来るけれど。彼らは金曜と土曜に来てインタビューして、あとは静かにしておいてくれるよ。
記者:リバプールでは?
シャビ:ちょっと違っています。ここではスペインと違って練習は非公開です。プレスも少なくて、毎日の記者会見といったものはありません。イングランドにはあんまりたくさんスポーツ新聞がなくて、フットボールで記事を埋める必要がないんです。今日のスペイン情報みたいなものもありません。
記者:とは言ってもゴシップ紙があるでしょう。ビクトリアがどうとか、ベッカムがどうとか・・・
シャビ:ええ、タブロイド紙ね・・・ゴシップやいさかいとか、誰が酔っ払ったとか・・・彼らは4-2-3-1がどうだとか、練習はどうとか、誰が今度の試合を欠場しそうだとか、そういうことについては話しませんね。スペインと比較するとそういうことには興味がないのかな。
記者:チームの役員については?クラブのお偉いさんたちです。
ぺぺ:2人だけ知ってますよ・・・一番の違いは彼らがロッカールームに来ることですね。最初びっくりしましたよ、スペインではそんなことはなかったから。
記者:それで何か口出しをしてくるんですか?
ぺぺ:いえ、彼らは何も話しません、ただ聞いているだけです。ほんとうにびっくりですよ。でも見るのはその2人だけで、あとは見たことないな。ヨーロッパ戦以外では。
記者:あなたはリバプールのファンはとても礼儀正しいと言いましたが、私は誰かがあなたの首をつかんで顔にキスするのを見ましたよ。
モロ:ああ、そうそう(笑)。
記者:イワン・カンポ、あなたの生活はイングランドで変わった?
カンポ:そうだね、マドリードでの最後の年は悲惨で、その代わりこっちのチームメートはすばらしかった。僕はまたフットボールを楽しむことができるようになったよ、嬉しいことに。
記者:多分それは、あなたがスペインの時みたいに毎週テストを受けなくてよくなったからですね・・・
カンポ:それだけじゃなく、チームメートもファンもとてもすばらしいんだ。
記者:バルセロナ軍団をどう思います?あそこでプレイしたいとは思いませんか?
ぺぺ:いいや、僕はベストの決断をしたと思ってますよ。チームを去る時だったんです。今はとても感謝してるし、ここにいることを誇りに思ってますよ。あの「軍団」についてはね、すばらしいですよ、ヨーロッパ中が言っているように彼らはすごいフットボールをしている。連携が良くて競争力があって。
記者:その秘密はなんですか?
ぺぺ:コーチを含めたチームの力でしょう。ライカールトのことは良く知らないけど、友人たちはすごい人だって言ってたね・・・
記者:しかし幸運にも助けられているのでは?
ぺぺ:いや、フットボールに偶然はないですよ。彼らはひとつになってプレーしている。エトーはどこでも得点できて、ロナウジーニョ、デコ、プジョール。シャヴィがいて・・・それが秘密だね!
記者:それではあなたは?バルセロナではどうでした?
ルイガル:誰か知ってるかな?それはなぞだね。僕はあそこを去る必要があって、そしてヨーロッパチャンピオンになった。いい決断をしたと思ってるよ。
記者:それではモロ、レアルマドリーをどう見てます?
モロ:まあ・・・(笑)
記者:(笑)いや、わかりました。
モロ:TVで見ているけど(笑)・・・マドリーにも一度行ったよ。やっぱり違ってたな、チームについてはいろいろと知ってる。今僕はもっと静かな環境にいるけど、マドリードは別世界だね。今シーズンのマドリーはまるで3つのクラブを一まとめにしたみたいだ。いいことでも悪いことでも何もかもが半端じゃない。あのクラブの規模を知ってるよね。そこから出るって事がどんなに落ち着くことかもわかってるだろ。僕の健康状態は良くなったよ。マドリーに所属してるのにはすごく強い精神力が必要なんだ。
記者:ペレス会長には電話しました?
モロ:いや、友達とだけ・・・。
記者:ラウルに?彼と電話で話してます?
モロ:うん、昨日ね。彼は元気だよ。彼はすぐにでもプレーをしたがってた、あいつがどんなに勇敢か知ってるよね。手術をしないっていう彼の決断が良かったと祈ろう・・・まだ1ヶ月半だ。
記者;フローロのサインをして良かった?
モロ:うん、彼には本当に感謝している。彼は僕にとってフットボールの父親だよ。彼はプリメーラでプレーするチャンスをくれた。そのことを思うと幸せだよ。
記者:ではレアル・ソシエダは、シャビ?
シャビ:何を言って欲しいの?今僕たち(ソシエダ)はあまり良くないですね、上がったり下がったり・・・ビルバオはもっと良くないし。彼らが勝って上がってくることを祈ろうよ。
<CLのパレードについて>
記者:あんなにたくさんの人たちがどこから来たのか不思議でした。
記者2:うん、リバプール市民全員と、リーズと、多分マンチェスターからも・・・(笑)
シャビ:僕にもわからないですよ。
記者:ルイスは一番嬉しそうではしゃぎまくってたね。
ルイガル:うん。
シャビ:ファンとたくさんの人たちと3-0からのスコア・・・最高でした。
記者:ソシエダでの勝利と比べてどう?
シャビ:えー・・・
記者:私が言いたいのは、自分の故郷のチームでの勝利に勝るものはないんじゃないかってことです。
シャビ:ここの人たちにとっては特別のことだったと思いますよ。リバプールはCLでかつて結果を残してはいるけど、もう長いこと勝ってなかった。これは5回目の優勝なので、僕たちは大耳トロフィーを所有できるようになりました・・・これは本当にすごいことで、みんな口々にそう言ってました。
記者:アトレチコだって負けてませんよね?そうでしょルイス?アトレチコでまた優勝したいですよねえ・・・でもあなたは勝つためにリバプールを選んだんですよね?
ルイガル:アトレチコもいつか優勝するよ。
記者:本当にそう思う?
ルイガル:もちろん、いつかね。
記者:信じちゃいますよ。
ルイガル:僕はアトレチコを愛してるよ。スペインのビッグクラブだし、クラブにはサイクルがあって今は悪いときなんだよ。バルサだって何年もタイトルを取れなくて、でも今を見なよ・・・
記者:ありがとう。そしてデュデクについてですが、彼はアンフィールドのヒーローでしたね。彼と一緒のチームでどうですか?
ぺぺ:彼はすばらしい人ですよ。チームメートのことについてはいろいろと聞いていたけど、本当だった。
記者:でもきっと彼は考えてますよ、「なんであいつはどこか違う所に行かなかったんだ?」って。
ぺぺ:彼の今の立場が決して面白くないってことはわかってます、難しいよね・・・でもGKっていうのはそういうことがある仕事なんですよ、僕もそうだったみたいにね。
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